3月31日(月)
いよいよ明日が手術日です。
この日は朝から全身の剃毛、その後シャワーを浴びました。
16時頃、外科部長先生と担当執刀医のE先生より手術の説明がありました。
まずはバイパス手術の方法についての説明。
人工心肺を使って心臓を止めて行う方法と、人工心肺を使わず心臓を止めずに行う方法とがあるとのこと。
もう一つ人工心肺を使って云々という方法があったのですが、こちらは覚えていません。
父の場合は心臓の動きは悪くないので、どの方法でも大丈夫ですよ、とのことでした。
その中でも術中術後の一番リスクの少ない方法、人工心肺を使わず心臓も止めずに行うオフポンプ手術を行う予定です、と説明されました。
ただし心臓を止めないとは言っても、心臓を少し動かすことになるので、それにより心不全を起こす可能性もないわけではなく、その時には人工心肺を使った方法に切り替えます、とのことでした。
もし心臓を止めた場合は他の臓器に悪いところがあると、その部分が急激に悪化することもあるそうです。
血管がもろくなっている箇所は2箇所。ひとつは背中側の動脈をつなぎ、もうひとつは足の静脈を持ってくるとのことでした。
やはり大腸のとき同様にリスクのお話も。
100人に1人ぐらい、術中に血栓が脳に飛んだり心不全を起こしたりする人がいるそうです。
それにより意識が戻らない、麻痺する、命を落とす人もいるとのこと。
他の臓器と違って心臓の場合はそのまま命に直結する、と説明され少し怖くなりました。
大腸のときは他の臓器の転移や、手術できなかった場合の心配が大きかったですが、心臓の場合は手術室から無事に出て来られるのか、という心配に。
万が一何か起きたときは我々が最後まで責任を持ちますのでご安心下さい、と部長先生から力強く言われました。
その万が一が起こらないよう祈る気持ちでいっぱいでした。
不安なこともいっぱいありましたが、その後先生方から、リスクについてお話しないわけにもいかずこうしてお話しましたが、こういうケースはとても稀なことです。
私たちも今までに何度も経験してきた手術ですのでどうかご安心下さい、と付け加えていただき、ちょっとホッとしました。
父の場合はこの手術を受ける年齢としてはかなり若い方に入るとのこと。
バイパス手術をするのは再び心筋梗塞が起こらないようにし、普通の生活が送れるようにするためですから、手術後はどんどんやりたいことに挑戦してくださいね、と言われ、父も趣味で写真を撮るが山歩きなども大丈夫だろうか、と訊いていました。
手術の際に骨も切るので4ヶ月ほどは骨折と同じような状況ですので重いものを持ったり激しい動きはできませんが、山歩きも大丈夫ですよ、と言われ父もようやく嬉しそうな顔になりました。
一通りの説明が終わり、何かご質問などがあれば何でも訊いて下さい、と言われ、ずっと気になっていたことを。
大腸のリンパのことです。
日にちからするとすでに結果が出ていてもおかしくないはず。
部長先生は外科の部長も兼任されているようなので思い切って訊いてみました。
その時に執刀医のE先生が一瞬ためらうそぶりをされたので、いい結果ではなかったのだな、父の前で訊かないほうがよかったな、とちょっと後悔。
検査結果については手術が終わってからと思っていましたが、結果としてリンパに数箇所転移があったようです、とのこと。詳しい説明は手術後ちょっと落ち着いてから外科の担当医K先生にしてもらうようにしています、と。
この大事なときに父を動揺させてしまったかと心配になりましたが、リンパへの転移が大変なことだとは思ってもいないらしくピンときてない様子だったので、これ幸いと、ま、K先生も薬をちょっと飲めばいいって言っていたし大丈夫だよ、と言っておきました。
父もこのときは体調自体どんどんよくなるばかりだったので、大腸についてはそれほど心配もしていないようでした。
この日は夜から絶食。安定剤と下剤を飲みました。